すいませ〜ん。。。 と声をかけると中は薄暗く、じい様がひとり。

じいちゃんは超観光地化された九分のメイン坂道ストリートの、いわば一等地の所で、たぶん昔っからなんにも変わらずにお店をしてきたんだろう、と短い観察だけどそー思わずにはいられない井出達で現れた。

 

「あんたたち、ニホンジンかい?」

じーちゃんは流暢な日本語で話しかけてくれた。おお!なんて自然な日本語。私はまず挨拶をして、そして表の獅子舞の面を指差してこれはいくらですか?と聞くと、「それはね、180元。大・中・小とあって小はもう無くなっちゃったんだけど中はアルヨ」とクルリと店の中へと探しに行く。その足元が・・・

「お...おじーさん...は、はだしや(^^)」!!!

 

おじーさんはなんと80歳!ご立派!獅子舞をひとつ買って、おじーさんの矢継ぎ早に飛んでくるこっちの流れなどお構いなしの質問や一方的な話に苦笑いしてたんだけど、よく聞いていると頭もお達者(失礼)。おじーさんに、日本語がそんなにお上手ということは。。。と話かけると、じーさんとたんに口調が変わって「そうだよ、私はニホンジンとして教育を受けたんだ。戦争にも行ったよ、私のココ(胸を指して)には大和魂がしっかりあるんだよ」

・・・なんと、ただの土産物屋のハダシなジジイではなかったのである。

「いろいろとご苦労あったでしょう...お国の為にありがとうございました。。。」とおじーさんに私は少しあらたまってお辞儀をした。詳しい歴史はグーグルってもらうことにして、台湾での日本の統治は50年にもわたって行われ、かなりの徹底した統治だったようでもちろん悪い面もあるんだけど、鉄道や通信などのインフラ整備をし、特に教育という面ではとても力を入れたようでじーさんの世代の御年ならば日本語が話せる方がとても多い。更に第二次世界大戦で敗戦した日本は台湾の統治を放棄して中国が統治することになったのだが、「犬が去って、ブタが来た」といわれるように中国の統治はヒドイモノだったのでそれと比較して日本の方がまだマシだったということから、幸いにも日本に好意的な方が多い。中国の統治下からはこれまたとても信じられないような激動の時があり、今に至るんだけど(これもすごすぎて書ききれない、ほんとに え?!ということばかりだ)その全ての歴史を生きてきた、この土産物屋のじーちゃんの話には、歴史本などで読むような字だけじゃない、本当にその時代を生きてきた重みがあったのだ、写真の格好からは想像できないだろーが。。。

 

 

 

 

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