< 1950年代のコダックシグネット >

2005年、フルサイズデジ一眼の普及機にあたるキャノンEOS5Dが発表された。値段は30万円後半。ようやく30万円代でフルサイズのデジタル一眼が手に入る時代になった。買えないがあれこれ書くのはタダだ。

フルサイズというのは昔から写真を撮っていた人には「いまさらフルサイズといわれても、昔からのカメラになっただけで何もわーわー言うもんでもない」て感じだろうし、デジタル時代からカメラを使い始めたひとには「フルサイズって何なんですか?」と意味不明のようだ。その後者にあたる人たちなんか、まさか全くフィルムを知らないわけでもないだろうしちょっとくらいコンパクトカメラでも使ってたろうからある程度の知識はあるだろう、と思って疑わなかったが、そういう人と出会うきっかけがあり写真やカメラについて喋っていると本当に意味不明でわからないらしい。もうそういう時代になっているんだ・・・と、ひしひしと感じてしまった。

懐古趣味でもないけど、昔のカメラにはなんとく雰囲気に味がある。造っている時代を反映するというか、細かいとこまではわからないし調べてもその時代に実際に使ってた人には及びもしないんだけど、いろいろと勝手に思いをめぐらすことができるので、心くすぐるカメラは欲しくなる。

 

 

このコダックのシグネットは1950年代だそうだ。年代によって3パターンくらいあるそうだけどあんまりそこまで気にしていない。レンズは名前を聞くともうたまらないエクター。写りはさておき、あのエクターなので私の手にあるというだけでなんだか嬉しい。このカメラ、もちろん完全マニュアル式の電池などいらないカメラだ。飛行機の離陸の時にだって写してても機体への影響はない(が、最近うるさそうなので控えた方が乗ってる間快適かもしれない)。

シャッターの最高速は知らない人が聞いたら笑ってしまう1/300。ピントは目測式ではなく、ちゃんと2重像合焦式。見にくいファインダーの中の三角の像を凝視しないとダメだけど今でもちゃんと実用になっている。フィルム巻き上げもこのカメラのデザイン上の大きな特徴である両肩のシンメトリックな大きなダイアルを回して行い、巻き上げてもシャッターはまた別にチャージしないといけないので、とにかくシャッターを押せる状態にするまでに今のカメラからすると大変多くの操作を人間に要求する。

でも、これって当たり前だったんだ。ちょっとだけ昔は。(でももーちょっと新しいのが当たり前かもしれない)

昔のカメラをあーだこーだというのも好きだけど、実際に撮影するとなるとやっぱり出番があきらかに多いのはデジタル一眼カメラである。今のデジ一眼を満足して使っているかどうかは別として、便利だし画質もいいから出番は当然多くなる。でも今のAPSサイズのデジ一眼はいずれフルサイズのデジ一眼が普及して広がっていけば、過去に数多作られ消えていったカメラの仲間入りをするんだろう。「え?!そんな小さなCCDのカメラなんてあったの?」と第何世代くらいのデジ写真をはじめた若い子なんかに言われたりするんだろう。キスデジの出現であっという間に広がり安価になったデジ一眼。中級ユーザー向けのフルサイズデジ一眼は大歓迎である。キスデジのようにできるだけ広まって業界の標準レベルという位置で居て欲しい、まだまだ値段はベリー高いけどいずれ198000円でフルサイズ!という時代もくるかもしれない。

連続撮影よりも撮った次のコマへの速い撮影対応能力の為の5コマ/秒とせめてフィルム一本(36枚)の途切れの無い連射(なんや、やっぱし連射いるやん(笑))、速い書き込み、1000万画素オーバーじゃなくていいからフルサイズ。これくらいでいいんだけどなぁ。

まったく何にも変わらないし変えようがない昔のカメラって、あ〜、せめてセルフコッキングだったらなぁ。。。なんてぼやきながらも「あ、また1コマ無駄にしてもた」とか笑いつつ操作を楽しみながら撮ったりしているので、なんでもかんでも便利で楽チンというのが正しい道じゃないと思う。

造り手の思いまで伝わってくるような、そんな物って現行品でいったいどれくらいあるんだろう。
という理由からじゃないけど、昔のカメラが防湿庫の中で知らず知らず増殖していくのである。


シグネットのレンズキャップはご覧のように今のコダックのフィルムケースの蓋でもしっかりぴっちりハマる。(といっても蓋も10何年前のだけど)


本国での愛称はミッキーマウス。真ん中の赤いコダックがチャーミング。アルミボディなのでピカールで磨くとピッカピかになる・・・けどしない。

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