< HAVE YOU EVER SEEN THE SKY? >

 

 

小説や歌などによくあったりする「昔は空はもっと広かった」とか、そういう類のものはピンとこなかった。大阪市内のビルが立ち並んで大きな百貨店がすぐそばにあって、電車がいっぱい走ってて、夏になるとよく光化学スモッグの旗が出るようなトコで育ったので、空をのんびり眺めるなんてしたことがなかった。

今は昔の100倍以上、空をよく見上げる。雲の形がすごく気に入ると撮りに行きたくなってしまう。数え切れないほどの夕陽が沈むのを最後まで見届けて最初に驚いたのは、夕陽が見えなくなってからが夕焼けの本番が始まるということだ。黄色、オレンジ、ピンクと様々に変化していく様は写真を撮らないでいても見飽きることはない。数分という時間単位で刻々と変化していくからだ。その瞬間の例えようもないキレイさはもう2度と見ることができない。でも、それを超える空がまたいつか見れるかも、という期待がこの時間帯にはある。

そんな幻想的であったり、時には空港周辺に来ている二人のムードが最高点にまで達するほどの時間帯も、写真を撮るという面から言えばかなり過酷でう〜ん、うっとり♪ なんてしてられないのである。更に夕方のラッシュ帯にも重なっておりあっちじゃゴゴゴォ〜!と離陸、こっちじゃブ〜ンと着陸、はたまたあそこでは二人がちゅっちゅ・・・そんなこたぁどーでもいい、とにかく写真を撮る人も撮らない人も、おねーちゃんもおにーちゃんもパイロットもスッチーも管制官も売店のおばちゃんまで、みんながピークを迎えるのだ。あぁ忙しい。

上空数万キロメートル(大ウソ)の青い空は本当にすぐに黒味がさしてくる。このオレンジとピンクと青の空がとても好きだ。微妙なグラデュエーションの記録はカメラのCCDには酷な仕事だろーが大枚はたいて買っているのでそれくらいはしっかりこなしてくれないと困るのでムチ打つ。雲も大事な表現に一役も二役もかってくれてる。一期一会のこの空。今度はどんな空が撮れるのだろう。

ちなみに題名はご存知CCRの名曲をもじっているのだが、本家の歌は反戦歌とも言われている。飛行機が今も地球のどこかでは乗客や荷物の代わりに爆弾を積んで飛んでいる、平和ボケした日本でもほんの数十年前にはアメリカの爆撃機が雨のように爆弾を落としていった。言葉もわからない相手同士、なんでケンカなんかしたんだろーか・・・ 国との戦いなんて想像もつかない恐怖。。。

のほほんと仕事や生活に追われて過ごしている毎日だけど、なんだか最近いろんなことを考えるようになった。私なんかが唱える資格も思想もないけど、普通でいられる幸せと世界の平和を祈らずにはいられない。

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