< 鈴鹿1000kmレース その3 >

ヘアピンからまだ西へ行くと、西の果てのスプーンカーブがある。高速連続コーナーでパッシングポイントでもあるこのコーナーへの道のりは遠く、売店や便所もあんまし便利とはいえない場所なので足が遠のくが、ここはほんとに1・2コーナーのスタンドから見てるような広大な視界がひらけていてボケ〜っとレースを眺めているのにも適している。普段はガ〜ラガラ。F1の時によーやく満杯になる位なので撮影に行くと後ろや周りをあんまし気にしないでいいから楽なトコだ。

 

オートバックスの車だけは撮っても焼く時に色がそのまんま出たためしがないので見送る場合が多いんだけど、このディノみたいなノーズは本当にスポーツカーらしくてカッコよすぎる。トラディショナルなデザインだけど古さを感じさせないしとにかくついついレンズを向けてしまうのだ。スプーンで夕陽を待とう、と決意して木陰を探して座りこんでしばらくレースを傍観していた。サンニッパを外しx2.0のテレコンを付け、夕焼けの時の構図チェックと練習用に狙う。

 

スタンダードな写真だけどヘアピンとは速度がまるで違うし、焦点距離も倍になっているので三脚が欲しくなる。実はとても小さくなるウルトラLUXとかいう三脚を持っていってたんだけど裏ストレートで一度使ったきりでやっぱし自由度がスポイルされるので使わなかった。身体と脚をうまいこと使えば、けっこうきっちり撮れる。でもこれも普段の撮影の賜物なんだろう。

 

グラフィカルなカラーパターンを纏ったこのワイルドな面構えは、目を吊り上げてやる気マンマンな犬のような印象。でもそこがスポーツカー、レーサーなトコロでありカッコいい。

 

わ〜い、トイストーリーレーシングだぁ! と、連写でバンバカ撮るんだけどなーんかうまいこといかなかった。微妙にぶれてるのかなんなのか、ピシッ!としない。残念。 このマシンてベース何?って思って調べたらMR−Sとか書いてあった。非常にコンパクトなマシンでチョコマカチョコマカとコースを自由に走っていた。ここスプーンではエリアが広すぎてラジコンのサーキットのお立ち台(プロポを持って操縦するトコね)から見てるような気になるほど。

 

耐久レーサーの面はその時間が経つほど雄々しくなってくる。しかしF1もおおざっぱに言うと各年代で同じような形になってるんだけど(年代によって笑ってしまうほど違うんだけどね、でもその当時は最先端の最高峰)GTでもそれは同じようだ。外国の車はその点かなりオリジナリティ溢れるデザインの車が多い。

 

しかしまあホントにレーサーっていうのはどうしてこんなにカッコいいんだろう。子供のように歓声をあげてしまいそうになる。原色をバンバンと使ってコントラストの高い、一度見たら忘れられないほどのインパクトのあるマシンが40台も目の前を永遠に近いくらいに思える時間走ってくれるのは、好きなヤツにはたまらない時間で、興味がなく連れてこられた風の誰かの彼女にとってはエグゾーストもただの騒音にしか聞こえない。彼女可哀想なのでグランドスタンドのチケットを買ってそこで観戦した方がいいんじゃないか?と進言したくなるカップルが少しだけ滞在してすぐにどこかへ行った。スプーンは少し遠すぎる。

 

 

<< サムネイル無 >>

とにかく押して見てみて!

・Photo1

・Photo2


ここでの撮影で撮りたかったイメージしてた写真は、急に怪しくなってとうとう降り出した強烈な夕立のお陰で残念ながら撮れなかった。でも、その前に「ここで時間がきたらこう撮ろう」と撮っていたこの写真を帰ってからモニタで見たときは自分で仰け反った。

まだ完全に自分の手足のように成りきれてないサンニッパの底力を見せ付けられた気がする。
最強のボディと最高のレンズだ。鬼に金棒・・・う〜...なんか陳腐だなぁ。。。
言葉はほんとにいらないしつけるだけでどんどんとジャマになってくる。
撮れないものなんか無い、そんな気持ちにさせてくれる。

やっぱり写真ってめっちゃいい。
これがあるからもっともっと自分を高めたいと思ってしまう。

 

 

 

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