<いもいもほりほり>

 

芋は当分もういらない気分である。

芋掘りなんて大人になってからはやったことがない人がほとんどだろう、私も掘ってはいないが毎年行っている。今年は上手い具合に昨日も今日も芋掘りだ。おまけに天気が良過ぎて汗だ〜らだら。。。

この撮影、何が大変かって芋を掘ってるとこを写さないといけなくて(当たり前だが)子供達はみんな下を向いて一心不乱に掘っている。そこを撮るのだから並のローアングルじゃ撮れないのである、ほぼ土と同化するほどの低い姿勢、スーパーウンコ座りを更に精進したくらいの姿勢でひたすらシャッターを切る。それも園によったら100人オーバー。。。

50mはあろうかと思う畑に数列になった「うね」をカニ歩きのように横に平行移動しながら体中を土まみれにして時にはミミズとコンニチワをしながらの撮影、シャッターを押しながら「絶対買ってね・・・」と祈らずにはいられない。

そして毎回のことだが、お弁当タイムが終わってからの自由な遊び時間に友達と遊べばいいのに蹴散らしても寄ってくる子供達にむちゃくちゃにされるので、今日こそは一緒に遊ばんぞ!と固い意志を持ってでかけたのだが・・・

これだ・・・(上の写真) やんちゃな汚い男の子(だいたい総じてどこの園でもひつこいほど寄ってくる元気なお子様はそうである)数人が一気にタックルをしてくると、百戦錬磨の私でもこーなってしまう。それでもまだシャッターを切っているあたり、そしてそれでも尚且つ水平を維持しているトコロも評価すべき点だろう。尊敬するローバート・キャパ氏も弟子にしてくれそうな心意気である(と自画自賛)。

今日の芋掘りは他の幼稚園も来ていて、そこのカメラマンを見てこっちの先生が一言「うわ〜、すごいカメラ(でかいという意)」 あは、わたしゃαスイートDにタムスパ一発っすからね(笑)そりゃ比べたらでかいわさ。と笑いながらも少しむかつきながらも、一般人にはまだでかいカメラ+大口径レンズ=すごい!神話があるんだなぁ〜と感心。・・・こんなむちゃくちゃにされるトコに、ウン十万円もの根性で買ったレンズやカメラもって来たくないっす〜。それに、でかいのは縦位置グリップついてるからだよーん(笑)α甘Dには無いのだ。いらないからあっても買わないけど。

私も一通り撮ってて向こうのカメラマンをマンウォッチング(たぶん向こうは私のカメラ見ただけで鼻で笑ったろう)、子供の頭にタッチして「撮るよ」と合図を送って何度も何度も確認して一枚〜二枚を撮って回っていた。あのカメラマンは多分子供に泥をいきなり塗られることも、レンズを汚い手でいきなりぐりぐりされることも、押し倒されてカメラを奪われそうになって必死に防御してたらメガネを取られて「や〜い」なんてことされたことがないに違いない。(だって背中に枯れ草とかついてないし、ジーンズの尻や膝が泥だらけになってないもん)。

それでも、それを見てた女の子がそんなことしたらアカンねんで! とけっこう必死にこっちサイドについてくれたりもして、そのなんともいえないかわいらしさと言われた男の子らの反応や対比なんが見ててすごく楽しい。たった数年で言葉やコミュニケーションを覚えてこんなにいっちょ前なやりとりをしたりするんや、と先生じゃないので教育的な責任の無いカメラマンはそーいうトコでも楽しんでやってたりする。身体的には上記のように私の場合毎回何故かハードな子供写真撮影なんだけど、でっかい芋を引っこ抜いて垂れたハナを拭くことも忘れて「カメラマァ〜ン!とれたぁ!」と見せに駆けてくる子供に「おぉ!よ〜がんばったなぁ!すごいすごい!」と褒めながら最高の笑顔の写真を一枚一枚撮っているこの芋掘りの写真がとても好き。どこにも発表するわけでもない、ただただその家族への思い出の一枚、小さなL版だけどその子の大切な一瞬が写ってる、そんな写真をたぶんジジイになるまで何十年もこれからも撮るんだろうなぁと、ちょっと前はネガを見て、今はモニタを見て深夜にそー思う。でも疲れすぎたから今日は寝よう。金曜日は更にハードな山登り遠足だ。あぁなんで集中するかなぁ〜(><)。

芋掘り農園の横で乱舞していたコスモス ざわめく色がとてもきれいで今が見ごろだ

 

 

 

 

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