< ひとり占め >

 


SUMMICRON 35mm

とっても平和。つついても起きないし横に座ろうが何をしようが起きない、こっちも昼下がり真っ只中。

昔持っていたがフィルムスキャナーというものを今は持っていない。どうやって最近のフィルムをUPしているんかと不思議に思っていた人もいたようで、種明かしをすると・・・

フィルムをスリーブのままライトボックスに載せて、カーリングを正す小さな重し代わりになるものを載せ、そして真上からマクロレンズを装着したデジタル一眼レフで複写しているのでありました。とても割安でHPに載せるクオリティには十分実用。しかもフィルムスキャナじゃミドルクラス以上しかできない完全ノートリミングも楽勝だしローライで使ったようなフィルム全体スキャンも当たり前だが好き放題でできたりする。

ただ、思いついたのと実際とはかなり隔たりがあって、まずカメラで真下を撮るという作業が案外大変。もちろん三脚は必須なんだけどアームが欲しくなるほどの撮影状態。真下にライトボックスを置くちょうど良い台が必要だしそしてきっちりとカメラも台に対して水平が出ていないといけない。光源に合わせてホワイトバランスを取り(あとでいじくる操作を減らす為)指先でフィルムをつついてファインダーでの水平を合わせ、試し撮りの後→本撮影、そしてPCで切り抜き作業となる。「0円でできるおちゃらけなんちゃってスキャナー」の割には精度と根性が要求されるうえにしっかりと超マクロ領域に入ってしまうので絞り込まないと影響が出てしまう、妙にシビアな世界なのだ。

ズミクロン玉の味がミノルタのマクロのレンズを通して正確に複写され、そしてデジタルイメージとして電子化される。いわばミノルタとライカのブレンドとなるのだけど、ポジと比べてみても遜色ないほどの出来栄えに少し撮ってる本人が驚いたりしてる(少し言いすぎか、まあしかしフィルムの雰囲気、レンズの雰囲気はとてもよく出ていると思う)。ブローニーや4x5まで読めるフラットベッドスキャナーが必要だなぁと思っていたんだけど、どうもこれでHPに載せるくらいはいけそうな気がする(というかこのままL版くらいなら通用しそうなほどだ、焼かないけど)。

段々とまた回帰していってる今年はフィルムフィーバー、先日はあまりの安さに4x5用のポラバックまでヤフオクで落としてこれでまた4x5も復活するかもしれない。AF機やデジタルならシャッターボタン一押しで済む作業も、大判となるとあれこれと細かい作業が必要で何倍、何十倍と時間がかかる。でも操作そのものをも楽しんだりしながら撮るのもやっぱり素直に嬉しく楽しいのだ。機材は気に入ったものであればなんでも楽しい。新しい機材も古い機材も自分が思ったイメージを2次元の世界に写し止める道具。コレクターではないのでそれ以上でも以下でもないが、それに対する愛情と愛着は人一倍持っているつもり。機械が奏でるシャッター音さえイトオシイ。そして出来上がった絵は更にイトオシイ。

 

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