< 昼下がりの窓辺でギミーシェルター >

 


M-HEXANON 50mm/F2

猫ってやっぱり不思議な動物。ねずみを捕る為だけに生まれてきたわけでもないだろうし、古代エジプトではもうすでに猫を飼っていたという絵が残っているくらい歴史は深いそうなんだけど、ベンハーとかモーゼとかそんな時代かな。それからすごい年月が経っているのにたぶんあんまし何にもスタンスは変わって無いじゃないかいな?と想像する。ねずみに騙されて干支に入れてもらえなかったっていうのもなんだか「うんうん、そやろなぁ」ってうなずいてしまう。それで猫は怒ってねずみを見たら追いかけるようになったと市原節子はあの独特の声で演じていたが、あんまし猫は怒ってもいないんじゃないかぁって思う。だってねぇ...冬は暖かい場所と夏は涼しい場所、そしてそのとき満腹になれる食料と、暇つぶしができる少しの遊び相手がいたらどうもそれ以上なにも欲して無いような、そんなのが猫と思う。

クールというべきか、ニート寸前というべきか。自分の身なりには毎日何回も欠かさず手入れをするけど、誰にも服従してそうにも見えないし集団で居なくちゃ生きていけない!ってわけでもなく、かといって一人はちょっとね〜、って静かに傍に座っていたりしていくらどう考えてもこんなに人間の身近にいながらよくわからない動物は居ないんじゃないかなと子供の頃からずっと思ってる。

目線なんか呼んだってくれない、手を出してもそのときの気分でしか寄ってこない。猫のおもちゃやグッズで気をひこうとしても、あちらがその気にならないとチラっと一瞥をくれるだけで思うとおりにはいきっこない。いったいいくつの遊ばない猫おもちゃを捨てたことか。

なんでこんな動物が好きなんだろう。どうして犬好きにならなかったんだろう。

例えればストーンズ派かビートルズ派かというとこか。ビートルズももちろん聴くし鼻歌もまじるが、やっぱりスコア譜なんか買っても全く役に立たない勝手きままなストーンズが最高だ。ヤク中になってアイスクリームしか消化できなくなったキースが入院した病院から出てきたときに「これでまたヤクができる」ってバカとしかいいようがないトコなんかは若い頃には驚き、そしてクラクラ〜っと理屈抜きで憧れた。そんなのと同じかなぁ(よくわからん例えですな)。

猫は存在のかわいさだけが存在価値、存在意義のような気がする。番犬の真似事なんか絶対できないし目が不自由になっても誘導してくれっこないし、空港で麻薬を見つけてこのスーツケースだニャア!なんて地球がひっくり返っても不可能だ。もちろん猫本人もやる気なんてからっきし持ってないだろうし。

自分の好きなように思ったときに思ったことをして、寝たいときにはパタンとゴロゴロ寝て、遊びたくなったりお腹が減ってのおねだりは現存するどの動物よりもテクニック的には最高の仕草で甘えてくる。うますぎだ、生きる術が。

で、うちにも猫がいるのにわざわざこういうトコまで足を運んで1時間いくらと、お金を払ってる私っていったい...(笑)

 

 

 

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