< RolleiFlexのもうひとつの楽しみ >


Rolleiflex 3.5B tesser with Rolleikin

ローライフレックスというカメラはその風貌から古臭く、初めてそれを見る人でもどこか懐かしい感じがするカメラで(確かに懐かしいというには相応しいほどの年数が経っているが)ぶらさげているとすれ違う人の反応も様々で面白い。

このカメラは本来35mmフィルムよりも大きなブローニーサイズというフィルムを使って、真四角(6cmx6cm)のネガ・ポジを作るのだけれど、ローライキンというキットを用いるとなんと35mmフィルムでの撮影も可能というオマケがついてくる。写る範囲は今のAPS−Cサイズのデジ一眼と同じく真ん中の35mmサイズが切り取られるので75mm、80mmのどちらのレンズでも慣れ親しんだその表記サイズのレンズとして写る。あんまりカメラやメカに興味が無い人にはさっぱりな話だが、このローライキンというキットがこれまた本体同様にからくり時計のようなギミックがいっぱい詰まったキットなのである。全てのギアがかみ合い、本当にこれでいいのか?と不安も思いつつもカチリ、と音がして巻上げが完了して撮影、次のコマへのアプローチであるボタンを押す・・・。決して使いやすいとは言えない操作も楽しく思える人でないとバカバカしくってやってられないことだろう。慣れてしまえば1秒半に1コマくらいの連写ができるようになる、人間の学習能力ってけっこうすごいのだ。

どんだけギミックがおもしろくても写りが全て。うん、やっぱしそう思う。今回はテッサーレンズ装着のローライ3.5B、もちろん露出計などこのモデルの後ずいぶんと経たないと内蔵されないのでセコニックの露出計の出た目とカンを混ぜてダイアルを決める。男の子の表情が少しわかるか・・・というトコロで息を止めてレリーズボタンを沈ませる。ジー...っとスローシャッター独特のゼンマイの音がかすかに響く。うまく撮れたかなぁ、とあがりを見るまでの想像もこれまたいいもんだ。このテッサーレンズはブローニーでも35mmでもコントラストの高いハッキリした絵をつくってくれる。プラナーなど神話になってしまったモデルよりも安価に手に入れられるので入門用にもちょうどいいんだけど、出回っているほぼ大多数のローライフレックスが手入れもされずに人から人へと渡り歩いているので内部の状態の良い物がとても少ない。修理やOHもしてくれるがその複雑すぎる構造からべらぼうな金額になるので欲しいと思っている方はそれなりの覚悟が必要になる。だが、一旦快調にしてしまえば巻き上げる操作感だけで虜にしてしまうほどの魅力があるカメラである、ピントグラスを覗けば、はじめて見る人はまっすぐ撮れないほどのローライワールドが広がる(左右逆像を結ぶ)。決してお勧めしないが(どっちやねん(笑))踏み入れれば出てこれない沼がそこココにあるのが写真・カメラの撮る以外のもうひとつのお楽しみ。

コマとコマの間隔が曖昧だったり、微妙にパーフォレーション(フィルムに開いた穴のこと)ギリギリまで寄っているだの、精密な構造の割にはアバウトなトコもあったりして、ルーペで覗いていると数十年前にこれを作った人の根性も想像したりして、写真以外のことでも微笑ましくて笑っちゃう。

 

 

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